ネットワーク方式 (全54問中6問目)

No.6

2.4GHz帯の無線LANのアクセスポイントを,広いオフィスや店舗などをカバーできるように分散して複数設置したい。2.4GHz帯の無線LANの特性を考慮した運用をするために,各アクセスポイントが使用する周波数チャネル番号の割当て方として,適切なものはどれか。
  • PCを移動しても,PCの設定を変えずに近くのアクセスポイントに接続できるように,全てのアクセスポイントが使用する周波数チャネル番号は同じ番号に揃えておくのがよい。
  • アクセスポイント相互の電波の干渉を避けるために,隣り合うアクセスポイントには,例えば周波数チャネル番号1と6,6と11のように離れた番号を割り当てるのがよい。
  • 異なるSSIDの通信が相互に影響することはないので,アクセスポイントごとにSSIDを変えて,かつ,周波数チャネル番号の割当ては機器の出荷時設定のままがよい。
  • 障害時に周波数チャネル番号から対象のアクセスポイントを特定するために,設置エリアの端から1,2,3と順番に使用する周波数チャネル番号を割り当てるのがよい。

分類

テクノロジ系 » ネットワーク » ネットワーク方式

正解

解説

無線LANネットワークでは、近接するネットワークとの電波干渉を避けるために、使用する周波数帯をネットワークごとに微妙にずらすことが可能になっています。このときに設定する値をチャネル(チャンネル)といいます。

2.4GHz帯を使用するIEEE802.11gでは1〜13のチャネル(11bでは1〜14)を選択できますが、1つのチャネルの周波数帯域は22MHz、各チャネルは5MHzずつ区切られているので、近接するチャネル同士は周波数帯が一部重なっていて電波干渉が起きます。このため、近くの無線LANネットワークで同じまたは近接するチャネルが使用されていると通信が不安定になってしまうという特性があります。なお、5GHz帯を使用する無線LAN規格では各チャネルの周波数帯は完全に独立しているので、近接するチャネルを設定しても2.4GHz帯のような電波干渉は起きません。
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  • 無線LANを利用している端末が移動した際、シームレスに他のアクセスポイントに接続できる機能をハンドオーバーといいます。ハンドオーバー時は端末が全チャネルのスキャンを行ってアクセスポイントを検出するので、同じチャネル番号である必要はありません。
  • 正しい。2.4GHz帯ではチャネルが5つ以上離れていないと電波干渉が起こるので、通信範囲が重なり合うアクセスポイントには、1、6、11などの離れた番号を割り当てる必要があります。
  • SSIDが異なれば混信(意図しないアクセスポイントに接続してしまうこと)は起こりませんが、使用する周波数帯によって生じる電波干渉は避けれられません。機器の初期設定は同一の値になっていることが多いので、そのままの設定で使用すると通信が不安定になるおそれがあります。
  • 隣り合うネットワークに近接するチャネル番号を設定することになるので、電波干渉が起こり、通信が不安定になるおそれがあります。
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