ソフトウェア方式設計・詳細設計 (全59問中24問目)

No.24

ソフトウェアの使用性を評価する指標の目標設定の例として,適切なものはどれか。
  • ソフトウェアに障害が発生してから1時間以内に,利用者が使用できること
  • 利用者が使用したい機能の改善を,1週間以内に実装できること
  • 利用者が使用したい機能を,100%提供できていること
  • 利用者が,使用したいソフトウェアの使用方法を1時間以内に習得できること

分類

テクノロジ系 » システム開発技術 » ソフトウェア方式設計・詳細設計

正解

解説

使用性とは、ISO/IEC 9126(JIS X 0129)として定義されているソフトウェア品質特性の1つで「分かりやすさ、使いやすさの度合い」をいいます。ソフトウェア品質特性には、使用性の他に機能性,信頼性,効率性,保守性,移植性の5つの特性と、それぞれの品質特性をさらに細分化した21の副特性が定められています。
各品質特性の意味については以下の通りとなっています。
機能性(Functionality)
目的から求められる必要な機能の実装の度合い
副特性として合目的性,正確性,相互運用性,標準適合性,セキュリティが含まれる。
信頼性(Reliability)
機能が正常動作し続ける度合い,障害の起こりにくさの度合い
副特性として成熟性,障害許容性,回復性が含まれる。
使用性(Usability)
分かりやすさ、使いやすさの度合い
副特性として理解性,習得性,運用性が含まれる。
効率性(Efficiency)
目的達成のために使用する時間や資源の度合い
副特性として時間効率性,資源効率性が含まれる。
保守性(Maintainability)
保守(改訂)作業に必要な労力の度合い
副特性として解析性,変更性,安定性,試験性が含まれる。
移植性(Portability)
移植のしやすさ,別の環境へ移した際そのまま動作する度合い
副特性として環境適用性,設置性,規格適合性,置換性が含まれる。
選択肢の記述をそれぞれの特性に分類すると次のようになります。
  • 信頼性に分類される指標です。
  • 保守性に分類される指標です。
  • 機能性に分類される指標です。
  • 正しい。使用性に分類される指標です。
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