システムの評価指標 (全83問中4問目)

No.4

あるクライアントサーバシステムにおいて,クライアントから要求された1件の検索を処理するために,サーバで平均100万命令が実行される。1件の検索につき,ネットワーク内で転送されるデータは平均 2×105 バイトである。このサーバの性能は100MIPSであり,ネットワークの転送速度は 8×107 ビット/秒である。このシステムにおいて,1秒間に処理できる検索要求は何件か。ここで,処理できる件数は,サーバとネットワークの処理能力だけで決まるものとする。また,1バイトは8ビットとする。
  • 50
  • 100
  • 200
  • 400
  • [出題歴]
  • 応用情報技術者 H22春期 問17
  • 応用情報技術者 H24春期 問19
  • 応用情報技術者 H26春期 問14
  • 応用情報技術者 H31春期 問15
  • ソフトウェア開発技術者 H17秋期 問31

分類

テクノロジ系 » システム構成要素 » システムの評価指標

正解

解説

サーバの処理能力とネットワークの処理能力に切り分けて考えます。

[サーバの処理能力]
1件の検索につき平均100万命令が実行され、サーバの処理能力は100MIPSである

1MIPSは1秒間に命令を100万回を実行できる能力なので、100MIPSのサーバは1秒間に100件の検索要求を処理できます。

[ネットワークの処理能力]
1件の検索につき平均2×105バイトが転送され、ネットワークの転送速度は8×107ビットである

2×105バイトのデータを、8×107ビット/秒=1×107バイト/秒のネットワークで転送するとき、1秒間に転送できる件数は、

 1×107÷2×105=102÷2=50件/秒
(100×105÷2×105と指数部を揃えた方が計算が簡単かもしれません)

上記の条件を整理すると、サーバでは1秒間に100件の検索要求を処理できますが、このネットワークの転送速度では1秒間に50件分のデータしか転送することができません。したがって、本システム全体として1秒間に処理できる検索要求は最大50件となります。
© 2010-2024 応用情報技術者試験ドットコム All Rights Reserved.

Pagetop