オリジナル模擬試験3 問72

問72

製品を出荷前に全数検査することによって,出荷後の故障数を減少させ,修理費用を低減したい。次の条件で全数検査を行ったときに低減できる費用は何万円か。ここで,検査時に故障が発見された製品は修理して出荷するものとする。

〔条件〕
  • 製造する個数:500個
  • 全数検査を実施しなかった場合の出荷個数に対する故障率:3%
  • 全数検査で発見される製造個数に対する故障率:2%
  • 全数検査を実施した場合の出荷個数に対する故障率:1%
  • 検査費用:1万円/個
  • 出荷以前の故障費用:50万円/個
  • 出荷後の故障費用:200万円/個
  • 1,000
  • 1,500
  • 2,000
  • 2,250
  • [出典]
  • システムアーキテクト H21秋期 問9

分類

ストラテジ系 » ビジネスインダストリ » エンジニアリングシステム

正解

解説

まず全数検査をしなかった場合の修理費用を計算します。
製造個数が500個、故障率が3%、出荷後の修理費用が200万円/個なので、

 500×0.03×200=3000万円

次に全数検査を実施した場合の修理費用を考えます。
検査により500個中2%に故障が発見されるので、検査費用(1万円/個)を合わせた製造段階での費用を計算します。

 500×0.02×50+500=1000万円

製造段階で故障が発見されたものも合わせて500個を出荷し、そのうち1%に故障が発見されるので出荷後の費用は次のようになります。

 500×0.01×200=1000万円

したがって検査をした場合の修理費用は、

 1000+1000=2000万円

となります。

検査をしなかった場合の修理費用は3000万円だったので、検査の実施によって低減できる費用は1000万円とわかります。
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