ソフトウェア開発技術者平成20年秋期 午前問31

問31

スループットの説明として,適切なものはどれか。
  • ジョブがシステムに投入されてからその結果が完全に得られるまでの経過時間のことであり,入出力の速度やオーバーヘッド時間などに影響される。
  • ジョブの稼働率のことであり,"ジョブの稼働時間÷運用時間"で求められる。
  • ジョブの実行可能数のことであり,使用されるシステムの資源によって上限が決まる。
  • 単位時間当たりのジョブの処理件数のことであり,スプーリングはスループットの向上に役立つ。

分類

テクノロジ系 » システム構成要素 » システムの評価指標

正解

解説

スループット(Throughput)は、システムやコンピュータの性能を示す指標です。単位時間当たりに処理できる仕事の量やデータ量、または一定の仕事量を処理するのに要する時間のことをいいます。

試験でスループットとともに問われる機能がスプーリングで、これはプリンターなどの低速な入出力装置に対するデータの転送を磁気ディスク装置などを介して実行する機能のことです。入出力装置とCPUでは動作速度の差が大きく、CPUが処理の途中で入出力命令をだすと、入出力動作が終了するまでの間はCPUの待ち時間が増加し、スループットが低下してしまいます。スプーリングでは、入出力装置とやり取りするデータを一度外部記憶装置などへ転送し、外部記憶装置と入出力装置の間でデータをやり取り方法をとります。これによってCPUは低速な入出力装置の動作完了を待つことなく、次の処理に移ることができるためスループットを大幅に向上させることができます。
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