応用情報技術者平成25年秋期 午前問66

問66

あるメーカーがビールと清涼飲料水を生産する場合,ケースA〜Fで必要なコストは,表のとおりである。このメーカーの生産活動における,両製品のスケールメリットとシナジー効果についての記述のうち,適切なものはどれか。
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  • スケールメリットはあるが,シナジー効果はない。
  • スケールメリットはないが,シナジー効果はある。
  • スケールメリットとシナジー効果がともにある。
  • スケールメリットとシナジー効果がともにない。
  • [出題歴]
  • 応用情報技術者 R3秋期 問68
  • 基本情報技術者 H30春期 問67

分類

ストラテジ系 » 経営戦略マネジメント » 経営戦略手法

正解

解説

スケールメリットシナジー効果について意味を確認します。
スケールメリット
規模の経済性ともいわれ、生産規模を拡大するほど生産性や経済効率が向上し、利益率が高くなることをいう。
生産量が多いほど享受できる生産上の利点のこと
シナジー効果
相乗効果ともいわれ、2つ以上の要素が組み合わさることで、それぞれの単体で得られる効果の合計よりも大きな効果を得ることをいう。
1+1=2にとどまらず3にも4にもなるような要素同士の組合せ効果のこと
表のケースを分析してみると次のことが確認できます。
  • ビールはケースAよりケースBのほうが大量に生産するにも関わらず、製品当たりのコストは割高になっているのでスケールメリットがない
  • 清涼飲料水もケースCよりケースDのほうが大量に生産するにも関わらず、製品当たりのコストは割高になっているのでスケールメリットがない
  • ケースEでは、ビール20万本に清涼飲料水10万本を1,900万円のコストで生産可能となっている。これはそれぞれを単体で生産するケースA+ケースCの2,000万円よりも割安になっているためシナジー効果がある
  • ケースFでは、ビール40万本に清涼飲料水20万本を4,200万円のコストで生産可能となっている。これはそれぞれを単体で生産するケースB+ケースDの4,400万円よりも割安になっているためシナジー効果がある
したがって「スケールメリットはないが、シナジー効果がある」が両製品の適切な分析結果です。
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