オペレーティングシステム(全125問中82問目)

仮想記憶管理における主記憶のページ枠が4のとき,プログラムが参照するページ番号によって,次のようにページを置き換える方式はどれか。
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出典:平成20年秋期 問23

  • FIFO(First In First Out)
  • LFU(Least Frequently Used)
  • LIFO(Last In First Out)
  • LRU(Least Recently Used)
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分野:テクノロジ系
中分類:ソフトウェア
小分類:オペレーティングシステム
解説
それぞれの置換え方式の特徴は次の通りです。
FIFO(First In First Out)
ページインしてから最も時間が経過しているページを置換え対象とする先入れ先出しのアルゴリズム。
LFU(Least Frequently Used)
参照頻度が最も少ないページを置換え対象とするアルゴリズム。
LIFO(Last In First Out)
最も直前にページインしたページを置換え対象とする後入れ先出しのアルゴリズム。
LRU(Least Recently Used)
最後に参照されてから最も時間が経過しているページを置換え対象とするアルゴリズム。
この図中でページの置換えは3回発生しています。
  1. 開始から7番目ページ番号5をページインするとき
  2. 開始から10番目ページ番号1をページインするとき
  3. 開始から11番目ページ番号2をページインするとき
1回目の置換えでは、ページインしたのが最も古く、参照頻度も1回、かつ最後に参照されてから最も時間が経過しているのがページ番号1なので、これが置換え対象になっています。この時点での直前にページインしたのはページ番号4であったのでLIFO方式ではないことがわかります。

2回目の置換えでは、ページインしたのが最も古く、かつ最後に参照されてから最も時間が経過しているのがページ番号2なので、これが置換え対象になっています。この時点で参照頻度が最も低いのはページ番号5であったのでLFU方式ではないことがわかります。

3回目の置換えでは、ページインしたのが最も古いのがページ番号3、最後に参照されてから最も時間が経過しているのはページ番号5となっています。実際置換え対象となっているのはページ番号3であることから、FIFO方式によって置換え対象が決定されていることがわかります。

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