平成30年秋期試験問題 午前問15

システムの信頼性指標に関する記述のうち,適切なものはどれか。

  • MTBFとMTTRは,稼働率が0.5のときに等しくなる。
  • MTBFは,システムが故障してから復旧するまでの平均時間を示す。
  • MTTRは,MTBFに稼働率を掛けると求めることができる。
  • MTTRは,システムに発生する故障と故障の間隔の平均時間を示す。
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分野:テクノロジ系
中分類:システム構成要素
小分類:システムの評価指標
解説
稼働率と、MTBF,MTTRはシステムの信頼性や可用性を評価するのに使われる指標で、次の式に示す関係があります。

 稼働率=MTBF/(MTBF+MTTR)
MTBF(Mean Time Between Failures)
システムの修理が完了し正常に稼働し始めてから、次回故障するまでの平均故障間隔
MTTR(Mean Time To Repair)
システムの故障を修理するために要した平均修復時間
  • 正しい。
    稼働率が0.5であるときのMTBFとMTTRの関係を、上記の式で求めると、

     稼働率=MTBF/(MTBF+MTTR)=0.5
     MTBF=0.5(MTBF+MTTR)
     MTBF=0.5×MTBF+0.5×MTTR
     0.5×MTBF=0.5×MTTR
     MTBF=MTTR

    というようにMTBFとMTTRは等しくなります。
  • MTBFは、修理完了後の稼働時から次回の故障までの平均時間を示します。
  • MTBFと稼働率からMTTRを求める式は、(MTBF/稼働率)×(1-稼働率)になります。
  • MTTRは平均修復時間を示します。記述はMTBFを説明したものです。

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