ネットワーク方式 (全54問中22問目)

No.22

図のようなネットワーク構成のシステムにおいて,同じメッセージ長のデータをホストコンピュータとの間で送受信した場合のターンアラウンドタイムは,端末Aでは100ミリ秒,端末Bでは820ミリ秒であった。上り,下りのメッセージ長は同じ長さで,ホストコンピュータでの処理時間は端末A,端末Bのどちらから利用しても同じとするとき,端末Aからホストコンピュータへの片道の伝送時間は何ミリ秒か。ここで,ターンアラウンドタイムは,端末がデータを回線に送信し始めてから応答データを受信し終わるまでの時間とし,伝送時間は回線速度だけに依存するものとする。
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  • [出題歴]
  • 応用情報技術者 R2秋期 問32

分類

テクノロジ系 » ネットワーク » ネットワーク方式

正解

解説

2つの回線の速度差に着目して答えを導いていきます。

まずホストコンピュータでの処理時間を求めます。
伝送時間はターンアラウンドタイムからホストコンピュータの処理時間を差し引いた時間なので、ホストコンピュータの処理時間を a とすると、次のような式で表せます。
  • 端末A:(100−a)ミリ秒
  • 端末B:(820−a)ミリ秒
この値と2つの回線速度の速度差が「10倍」であることを利用すると

 (100−a)×10=820−a

という方程式を立てることができます。この式を解きホストコンピュータでの処理時間を導きます。

 (100−a)×10=820−a
 1000−10a=820−a
 180=9a
 a=20ミリ秒

上り、下りのメッセージ長は同じ長さですから、端末Aのターンアラウンドタイムからホストコンピュータでの処理時間を差し引いて、それを半分にすれば片道の伝送時間がわかります。

 (100−20)÷2=40ミリ秒

したがって「エ」が正解です。
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