データベース応用 (全22問中12問目)

No.12

分散データベースシステムのデータディクショナリ/ディレクトリの配置方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
  • 集中管理方式では,データディクショナリ/ディレクトリを保有するサイトに負荷が集中することはない。
  • 集中管理方式では,データディクショナリ/ディレクトリを保有するサイトの障害が,分散データベースシステムの重大な障害になる。
  • 分散管理方式で,各サイトにデータディクショナリ/ディレクトリを重複保有しない形態では,表の構造の変化が発生した場合,全てのサイトで内容を変更する必要がある。
  • 分散管理方式で,各サイトにデータディクショナリ/ディレクトリを重複保有する形態では,問合せに対して,他のサイトの内容を調べることがある。

分類

テクノロジ系 » データベース » データベース応用

正解

解説

データディクショナリ/ディレクトリ(DD/D)は、メタデータやデータ定義情報を効率よく管理する仕組みです。

データディクショナリ/ディレクトリは、それぞれのサイトに存在するデータベースごとに存在しますが、分散データベースでは「資源位置に対する透過性」を満たすためにこれに加えて、どのサイトからもアクセスが可能なグローバルなデータディクショナリ/ディレクトリを用意する必要があります。

このグローバルなDD/Dの配置方式には「集中管理方式」と「分散管理方式」があります。
集中管理方式
1つのサイトが代表してすべてのDD/Dを保有する方式。
管理は容易になるが、負荷が集中してしまう点やサイトの障害によって分散データベースが利用できなくなってしまう欠点がある。
分散管理方式
DD/Dを複数のサイトに分散して保有する方式。さらに分散管理は、全てのサイトで重複してDD/Dを保有する方式と、重複なく保有する方式に分類することができる。
[重複保有あり]
自サイトが必ず必要な情報をもっているので、他のサイトに問い合わせる必要がないが、データ更新の際には全てのサイトのDD/Dを修正する必要がある。
[重複保有なし]
自サイトがもたない情報は他のサイトに問い合わせる必要があるが、データの更新の際にはその情報をもつサイトの内容だけを修正するだけで済む。
  • 集中管理方式では、1つのサイトがすべてのDD/Dを保有するので、そのサイトに負荷が集中してしまう欠点があります。
  • 正しい。グローバルなDD/Dをもつサイトで障害が発生すると分散データベースが利用できなくなってしまいます。
  • 重複保有する形態の特徴です。
  • 重複保有しない形態の特徴です。
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