保守・廃棄(全10問中3問目)

ソフトウェア保守で修正依頼を保守のタイプに分けるとき,次のa~dに該当する保守のタイプの,適切な組合せはどれか。
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出典:令和2年秋期 問48

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分野:テクノロジ系
中分類:システム開発技術
小分類:保守・廃棄
解説
JIS X 0161によれば、システムやソフトウェアに対する保守は、その目的により、「訂正」の性質をもつ是正保守と予防保守、「改良」の性質をもつ適応保守と完全化保守の4つの類型に分けられます。
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是正保守
ソフトウェア製品の引渡し後に発見された問題を訂正するために行う受身の修正
予防保守
引渡し後のソフトウェア製品の潜在的な障害が運用障害になる前に発見し、是正を行うための修正
適応保守
引渡し後、変化した又は変化している環境において、ソフトウェア製品を使用できるように保ち続けるために実施する修正
完全化保守
引渡し後のソフトウェア製品のパフォーマンスや保守性を向上させるための修正。機能追加や変更、性能強化、プログラム文書の改善などを含む
訂正を目的とする保守のうち、(c)発見された問題に対して行うのが是正保守、(a)潜在化しているうちに問題を訂正するのが予防保守です。また、改良を目的とする保守のうち、(d)環境の変化に合わせるために行うのが適応保守、(b)潜在的な障害を見つけ改良を行うのが完全化保守です。

したがって、a=予防保守、b=完全化保守、c=是正保守、d=適応保守である「エ」の組合せが適切です。

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