プロジェクトのリスク(全14問中5問目)

PMBOKガイド第6版によれば,リスクにはマイナスの影響を及ぼすリスク(脅威)とプラスの影響を及ぼすリスク(好機)がある。プラスの影響を及ぼすリスクに対する"強化"の戦略はどれか。

出典:令和3年春期 問54

  • いかなる積極的行動も取らないが,好機が実現したときにそのベネフィットを享受する。
  • 好機が確実に起こり,発生確率が100%にまで高まると保証することによって,特別の好機に関連するベネフィットを捉えようとする。
  • 好機のオーナーシップを第三者に移転して,好機が発生した場合にそれがベネフィットの一部を共有できるようにする。
  • 好機の発生確率や影響度,又はその両者を増大させる。
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分野:マネジメント系
中分類:プロジェクトマネジメント
小分類:プロジェクトのリスク
解説
PMBOKガイド第6版によれば、プロジェクトにプラスの影響を与えるリスク(好機)への対応戦略には「活用」「共有」「強化」「受容」の4種類があります。PMBOKの定義は長いので要点だけを記載します。
活用
好機が確実に到来するように、現実化の不確実性を取り除くための戦略
共有
好機を得られる能力の高い第三者にプロジェクトの実行権限の一部、または全部を与える戦略
強化
好機のプラスの影響を増加させたり、その発生確率を高めたりする戦略
受容
積極的な利用はしないが、好機が現実化したときにはその利益を享受しようとする戦略
"強化"はプラスのリスクが現実化する確率を高めたり、現実化したときのプラスの影響を増加させる戦略です。ざっくり言うと、マイナスのリスクへの対応策である"軽減"の反対の行動です。選択肢の中では「エ」が"強化"に該当します。
  • "受容"に該当します。
  • "活用"に該当します。
  • "共有"に該当します。
  • 正しい。"強化"に該当します。
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