データベース応用(全24問中3問目)

CAP定理におけるAとPの特性をもつ分散システムの説明として,適切なものはどれか。

出典:令和4年春期 問26

  • 可用性と整合性と分断耐性の全てを満たすことができる。
  • 可用性と整合性を満たすが分断耐性を満たさない。
  • 可用性と分断耐性を満たすが整合性を満たさない。
  • 整合性と分断耐性を満たすが可用性を満たさない。
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分野:テクノロジ系
中分類:データベース
小分類:データベース応用
解説
CAP定理は、分散処理システムにおいては、一貫性・可用性・分断耐性の3つの特性のうち、最大でも同時に2つまでしか満たすことができないとする定理です。本問の"整合性"は一貫性と同じ意味と考えてください。
一貫性(Consistency)
データの整合性が常に保たれていること
可用性(Availability)
利用したいときに求める分だけ利用できること
分断耐性(Partition Tolerance)
データを複数のサーバに分散して保管していること
一貫性と可用性を保証しようとすると必然的に単一のデータベースとなり、分断耐性がありません。また、一貫性と分断耐性を保証しようとすると、データベースの2相ロックや3相ロックが必要となり可用性が損なわれます(ロック中は利用できない)。そして、可用性と分断耐性を保証するシステムでは、ロックを掛けないので一貫性が損なわれます。
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CAP定理において、Aは可用性、Pは分断耐性を示すので、「ウ」が適切な説明です。

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