令和4年春期試験問題 午前問70

半導体産業において,ファブレス企業と比較したファウンドリ企業のビジネスモデルの特徴として,適切なものはどれか。

  • 工場での生産をアウトソーシングして,生産設備への投資を抑える。
  • 自社製品の設計,マーケティングに注力し,新市場を開拓する。
  • 自社製品の販売に注力し,売上げを拡大する。
  • 複数の企業から生産だけを専門に請け負い,多くの製品を低コストで生産する。
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分野:ストラテジ系
中分類:システム企画
小分類:調達計画・実施
解説
ファウンドリ企業とは、半導体の生産設備を保有し、他社から半導体の生産を受託する会社です。半導体の製造だけを専門的に行い、自ら回路設計を行うことはしません。一方、ファブレス企業とは、fab(fabrication…生産工場)を所有せずに製造業としての活動を行う会社のことです。

製造プロセスの微細化が進む半導体業界では、会社ごとに工場を持ってその都度対応するための投資を続けるより、他社に製造委託してしまった方が結果的にコストを抑えることができるため、このような垂直分業が発展しています。

ファウンドリ企業は、他社から半導体の生産を受託することを専門とする会社なので「エ」が適切な記述です。その他の記述は、生産工場を所有しないことによる強みなのでファブレス企業の特徴です。

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