平成15年春期試験問題 午前問27

タスクが実行状態(RUN),実行可能状態(READY),待ち状態(WAIT)の三つの状態で管理されるリアルタイムOSにおいて,三つのタスクA~Cの状態がプリエンプティブなスケジュールによって,図に示すとおりに遷移した。各タスクの優先度の関係のうち,適切なものはどれか。ここで,優先度の関係は,"高い>低い"で示す。
27.gif

  • タスクA>タスクB>タスクC
  • タスクB>タスクA>タスクC
  • タスクB>タスクC>タスクA
  • タスクC>タスクB>タスクA
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分野:テクノロジ系
中分類:ソフトウェア
小分類:オペレーティングシステム
解説
以下の図を見ながら流れを確認していきます。
27a.gif
  • まず開始直後は、タスクB,Cが待ち状態から始まり、CPU処理から始まるのはタスクAだけなのでCPU使用権はタスクAに与えられます。(上図の①)
  • タスクAが持ち状態になると、タスクB,Cが同時に実行可能状態になりますが、実行されているのはタスクBです。このことから優先度はB>Cとわかります。(上図の②)
  • その後タスクA,Cの両方が実行可能状態となるのが上図の③ですが、実行されているのはタスクCです。このことから優先度はC>Aとわかります。
以上のことをまとめると優先度の高低は「B>C>A」が適切です。

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