平成18年春期試験問題 午前問20
問20解説へ
CPUと主記憶の間に置かれるキャッシュメモリにおいて,主記憶のあるブロックをキャッシュメモリの複数の特定ブロックと対応づける方式はどれか。
- セットアソシアティブ方式
- ダイレクトマッピング方式
- フルアソシアティブ方式
- ライトスルー方式
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解説
- 正しい。セットアソシアティブ方式は、ダイレクトマッピングとフルアソシアティブの中間に位置する方式で、キャッシュメモリの連続したブロックを"セット"としてまとめ、セットの中であればどこのブロックでも格納することができる方式です。
- ダイレクトマッピング方式は、主記憶のブロック番号を入力値としてハッシュ演算を行い、その演算結果をもとに対応するキャッシュメモリのブロック番号を一意に算出する方式です。
- フルアソシアティブ方式は、主記憶のブロックをキャッシュメモリ上のどのブロックにも格納することができる方式です。ダイレクトマッピングよりも柔軟ですが、ブロックの対応をすべて記憶しておく必要があるため、検索に時間がかかる特徴があります。
- ライトスルー方式は、キャッシュメモリと主記憶の同期をとるための書き込み方式で、CPUから書込み命令が出たときにキャッシュメモリと同時に主記憶にも書き込みます。