平成22年春期試験問題 午前問67

企業の競争戦略におけるチャレンジャ戦略はどれか。

  • 上位企業の市場シェアを奪うことを目標に,製品,サービス,販売促進,流通チャネルなどのあらゆる面での差別化戦略をとる。
  • 潜在的な需要がありながら,大手企業が参入してこないような専門特化した市場に,限られた経営資源を集中する。
  • 目標とする企業の戦略を観察し,迅速に模倣することで,開発や広告のコストを抑制し,市場での存続を図る。
  • 利潤,名声の維持・向上と最適市場シェアの確保を目標として,市場内のすべての顧客をターゲットにした全方位戦略をとる。
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分野:ストラテジ系
中分類:経営戦略マネジメント
小分類:経営戦略手法
解説
アメリカ合衆国の経営学者であるフィリップ・コトラーは、提唱した競争地位戦略の中でマーケット・シェアに関して、企業の業界内におけるポジショニングを4つのタイプに分類し、それぞれが採るべき戦略を明確にしています。
リーダー企業
市場においてナンバー1のシェアを誇る企業
チャレンジャ企業
リーダーに次ぐシェアを保持し、リーダーに競争をしかける2・3番手の企業
ニッチャ企業
小さいながらも特定の市場で、独自の地位を築いている企業
フォロワ企業
リーダーやチャレンジャの製品・サービスを模倣して、市場での地位を維持している企業
この分類と採るべき戦略を関連つけると、以下のように考えることができます。
  • 正しい。チャレンジャ企業の採るべき差別化戦略です。
  • ニッチャ企業の採るべき集中戦略(ニッチ戦略)です。
  • フォロワ企業の採るべきコスト・リーダーシップ戦略(低価格戦略)です。
  • リーダー企業の採るべきフルライン戦略(全方位戦略)です。

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