平成25年秋期試験問題 午前問48

表は,現行プロジェクトのソフトウェアの誤りの発生・除去の実績,及び次期プロジェクトにおける誤り除去の目標を記述したものである。誤りは,設計とコーディングの作業で埋め込まれ,デザインレビュー,コードレビュー及びテストですべて除去されるものとする。次期プロジェクトにおいても,ソフトウェアの規模と誤りの発生状況は変わらないと仮定したときに,テストで除去すべきソフトウェア誤りの比率は全体の何%となるか。

〔ソフトウェア誤りが埋め込まれる工程ごとの割合〕
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〔ソフトウェア誤りがレビューごとに除去される割合〕
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  • 17.5
  • 25
  • 30
  • 32.5
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分野 :テクノロジ系
中分類:システム開発技術
小分類:ソフトウェア構築
解説
設計で埋め込まれた誤りはデザインレビューで除去され、コーディングで埋め込まれた誤りはコードレビューで除去ます。最終的にすべての誤りが除除されるので、上記2つのレビューで除去されなかったものに関しては、テスト工程で除去されます。

まず、現行プロジェクトの実績を確認します。
デザインレビュー
誤り件数全体の50%が埋め込まれ、そのうち50%が除去されます。
0.5×0.5=0.25 ⇒ 全体の25%を除去
コードレビュー
誤り件数全体の50%が埋め込まれ、そのうち40%が除去されます。
0.5×0.4=0.2 ⇒ 全体の20%を除去
テスト工程
残存する誤りが除去されます。
1-(0.25+0.2)=0.55 ⇒ 55%の誤りを除去

次期プロジェクトの目標では、誤りの埋込み割合は同じですが、レビュー工程での除去率がそれぞれ1.5倍に増加します。
デザインレビュー
現行の実績(25%)の1.5倍の誤りが除去されます。
0.25×1.5=0.375 ⇒ 全体の37.5%を除去
コードレビュー
現行の実績(20%)の1.5倍の誤りが除去されます。
0.2×1.5=0.3 ⇒ 全体の30%を除去
テスト工程では残存する誤りをすべて除去するので、誤り全体に占める除去すべき誤りの比率は、

 1-(0.375+0.3)=0.325=32.5%

したがって「エ」が正解です。
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