平成25年春期試験問題 午前問35

1バイトのデータを16進2桁で表した後,先頭にパーセント記号を付けて%1Aのような3バイトのASCII文字列にする変換はパーセントエンコーディングと呼ばれる。例えばUTF-8でエンコードされた"α"の16進表示はCEB1なので,これをパーセントエンコーディングしたものは%CE%B1となる。パーセントエンコーディングが使用される場合はどれか。

  • HTTPのベーシック認証でAuthorizationヘッダにパスワード情報を指定する場合
  • Webページのフォーム上の漢字をHTTPのGETメソッドでサーバに送る場合
  • サブジェクトに日本語の文字を含む電子メールを送る場合
  • フランス語やドイツ語のアルファベットを使った電子メールを送る場合
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分野:テクノロジ系
中分類:ネットワーク
小分類:ネットワーク応用
解説
URLの規則を定めたRFC 3986では、URLに使用可能な文字である「英数字」と記号「#;/?:@&=+$,'()」以外を用いるときには「%xx」という%の後に16進2桁の形式に変換してから使用するように定めています。パーセントエンコーディングは、一般にURLエンコードと呼ばれ、URLにおいて使用できない文字をURLに記述するために「%」+16進2桁を組合わせた文字列に変換することをいいます。(16進表示が4桁の場合は設問の例のようになります)
  • Authorizationヘッダは、HTTPヘッダ中の認証情報が記述されている部分です。ベーシック認証の場合は"Basic"の文字列と、ユーザー名とパスワードをコロンで連結したものをBASE64形式にエンコードしたものが転送されます。
  • 正しい。GETメソッドは"http://aaa.com/bbb.html?ccc=ddd"というようにURLに続いてパラメータを記述することで、ブラウザからサーバに値を渡す方式です。漢字はURLとして使用できないので、パーセントエンコーディングした文字列で記述されます。
  • 本来ASCII文字しか扱うことができない電子メールで日本語のサブジェクトを扱うためにはISO-2022-JPという符号化方式が用いられています。
  • フランス語やドイツ語を扱うためにはISO-8859-1という符号化方式が用いられています。

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