平成29年秋期試験問題 午前問25

W3Cで仕様が定義され,矩形や円,直線,文字列などの図形オブジェクトをXML形式で記述し,Webページでの図形描画にも使うことができる画像フォーマットはどれか。

  • OpenGL
  • PNG
  • SVG
  • TIFF
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分野 :テクノロジ系
中分類:情報メディア
小分類:マルチメディア技術
解説
SVG(Scalable Vector Graphics)は、ベクター形式による2次元の画像、図形、テキストなどをXML形式で記述する画像フォーマットです。
25.png
SVGは画像をテキストベースで定義するため、次のような特徴があります。
  • 拡大・縮小による画質の劣化が生じない(スマートフォンなどの高解像度ディスプレイに最適)
  • 画像編集専用ソフトウェアを用いずに、テキストエディタでも直接編集が可能
  • JavaScriptなどのスクリプト言語を用いて動的な制御が可能
SVGは、比較的構造が単純で再利用されやすい画像や、インタラクティブ性を必要とする画像に多く活用されています。具体的には、アイコン、ロゴ、ボタン、チャート、グラフ、地図、ダイアグラムなどが挙げられます。これらの用途では、ラスター画像(JPEGやPNGなど)に比べてデータサイズが小さく、通信量や表示速度の観点からも有利です。HTML5でインラインSVGがサポートされたことにより、WebページでのSVGの活用が広がっています。
  • Open Graphics Libraryの略。Linux、FreeBSDなどのPC UNIXに加え、Windows、Mac OS X等クロスプラットフォームで使用できる2D/3DCGを扱うためのAPIです。
  • Portable Network Graphicsの略。圧縮による画質の劣化のない可逆圧縮の画像ファイルフォーマットで、GIFよりも圧縮率が高く、現在ではほぼすべてのブラウザでサポートされているためWebページの画像フォーマットとして使用されます。
  • 正しい。SVGは、XML形式で記述する画像フォーマットです。
  • Tagged Image File Formatの略。画像データを解像度・色数・カラーモデルなどが異なる複数の形式で1つのファイルに格納できるファイル形式です。

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