平成29年春期試験問題 午前問19

オープンソースライセンスのGNU GPL(GNU General Public License)の説明のうち,適切なものはどれか。

  • GPLであるソースコードの実現する機能を利用する,別のプログラムのソースコードを作成すると,GPLが適用される。
  • GPLであるソースコードの全てを使って派生物を作った場合に限って,GPLが適用される。
  • GPLであるソースコードの派生物のライセンスは,無条件にGPLとなる。
  • GPLであるソースコードを組み込んだ派生物をGPLにするか否かは,派生物の開発者が決める。
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分野:テクノロジ系
中分類:ソフトウェア
小分類:オープンソースソフトウェア
解説
GPL(General Public License)は、GNUプロジェクトのためにリチャード・ストールマンにより作成されたフリーソフトウェアライセンスで、プログラムの複製物の所持者に対して以下のことを許諾するライセンスです。
  1. プログラムの実行
  2. プログラムの動作を調べ、それを改変すること
  3. 複製物の再頒布
  4. プログラムを改良し、改良を公衆にリリースする権利
他のOSSライセンスと比較したときにGPLを特徴づける最も大きな点は、GPLが「二次的著作物についても、上記の4点の権利を保護する」という強力なコピーレフトを付与することです。つまり、GPLでライセンスされた著作物は、その派生物(変更・改変・追加等された二次著作物)も無条件でGPLでライセンスされることになります。

特にGPLソフトウェアを使用して商用ソフトウェアを作成する際には、ライセンスの特徴について熟知しておく必要があるでしょう。
  • GPLであるソースコードを組み込むことが派生物と解される要件となります。同一の機能を実現するものであっても、別のソースコードにより記述されていればGPLは適用されません。
  • GPLであるソースコードの一部を使った派生物にもGPLが適用されます。
  • 正しい。GPLのソフトウェアを組み込んだ派生物は、無条件にGPLでライセンスされます。
  • 開発者の意向にかかわらず、派生物には自動的にGPLが適用されます。

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