平成17年秋期試験問題 午前問58

トークンリング方式のLANの特徴として,適切なものはどれか。

  • CSMA/CD方式のLANと比較すると,高負荷時の伝送遅延が大きい。
  • LAN上でデータの衝突が生じた場合には,送信ノードは一定時間経過した後に再送する。
  • データを送信するノードは,まず送信権を獲得しなければならない。
  • 伝送遅延を一定時間以内に抑えるために,ノード間のケーブル長は500m以下である。
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分野:テクノロジ系
中分類:ネットワーク
小分類:データ通信と制御
解説
トークンリング方式では、各ノードを環状(リング型)に接続し、「トークン」と呼ばれる送信権を制御するための特殊なフレームを常時1つ巡回させます。これを受け取ったノードだけが送信を行うことで、フレームの衝突を回避し、どのノードにも平等に送信機会が回ってくる発生しない仕組みになっています。
トークリング方式はIEEE 802.5として標準化されていて、FDDI(Fiber Distributed Data Interface)などの通信制御方式として採用されています。
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現在ではスイッチングハブの登場と伝送速度の向上・低価格化により急速に普及したCSMA/CD方式のLAN(イーサネット)の台頭により、設置コストと伝送速度で劣るトークンリング方式はあまり利用されない技術となっています。
  • CSMA/CD方式の方が高負荷時の伝送遅延が大きいです。
  • CSMA/CD方式の説明です。
  • 正しい。トークンリング方式では、データを送信するノードは、まず送信権(トークン)を獲得しなければなりません。
  • IEEE802.5では、最大セグメント長375m、トークンリングを発展させた方式を採用するFDDIでは2kmであるため記述は誤りです。

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