平成18年秋期試験問題 午前問42

次のテストケース設計法を何と呼ぶか。

読み込んだデータが正しくないときにエラーメッセージを出力するかどうかをテストしたい。プログラム仕様書を基に,正しくないデータのクラスを識別し,その中から任意の一つのデータを代表として選びテストケースとする。

  • 原因結果グラフ
  • 限界値分析
  • 同値分割
  • 分岐網羅
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分野:テクノロジ系
中分類:システム開発技術
小分類:ソフトウェア構築
解説
同値分割は、ブラックボックステストを行う際に用いられるテストケース設計方法です。

一般的に同値分割では、正しい入力値のデータクラス、正しいデータ範囲の上限を超えて無効であるデータクラス、正しいデータ範囲の下限を下回って無効であるデータクラスの3つのデータクラスに分割し、その中から代表として1つの値を選んでテストケースとします。

例えば、正しい入力値の範囲が0~50の場合、"有効なデータ範囲0~50", "有効範囲を下回る無効なデータ範囲∞~-1", "有効範囲を上回る無効なデータ範囲51~∞"の中から、それぞれ適当な値を選択しテストケースとします。
  • 原因結果グラフは、入力と出力の論理関係を記号を用いたグラフで表現し、それをもとに決定表(デシジョンテーブル)を作成してテスト項目を作成する手法です。
  • 限界値分析は、同値分割と同じように、データ範囲を有効値とそれ以上、それ以下で3つに分類するところまでは同じですが、テストケースの値に有効値と無効値の境界値を使うところが異なります。前述の有効値が0~50である場合、限界値分析のテストケースは、「-1, 0, 50, 51」の4つになります。
  • 正しい。
  • 分岐網羅は、ホワイトボックステストのテストケース作成法のひとつで、判定条件で真となる場合、偽となる場合をそれぞれ少なくとも1回は実行するようにテストケースを作成する手法です。

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