平成18年秋期試験問題 午前問43

プログラムに“事実”と“規則”を記述し,プログラム言語の処理系がもつ導出原理によって結論を得るプログラミングパラダイムであって,エキスパートシステムの開発に適しているものはどれか。

  • オブジェクト指向プログラミング
  • 関数型プログラミング
  • 手続型プログラミング
  • 論理型プログラミング
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分野:テクノロジ系
中分類:システム開発技術
小分類:ソフトウェア方式設計・詳細設計
解説
  • オブジェクト指向プログラミングは、データと手続きをひとまとまりにしたオブジェクトをベースにしてプログラムを構成していくプログラム言語です。"C++","C#","Java"などがオブジェクト指向型に分類されます。
  • 関数型プログラミングは、関数の定義によってプログラムを構成するプログラム言語です。命令を逐一実行するのではなく式を入れ子構造にし、式を計算結果を置き換えていくことで実行していく方式で、代表的なものに"Lisp"があります。
  • 手続型プログラミングは、手続きを処理する順番に並べて命令文を記述するプログラム言語です。最も一般的な方式で、"C","COBOL","PASCAL"などのプログラム言語は手続き型に分類されます。
  • 正しい。論理型プログラミングは、論理式の証明過程をプログラムで自動化するためのプログラム言語で、代表的なものに"Prolog"があります。プログラムに"事実"と"規則"を記述することで、言語の処理系がもつ導出原理によって"質問"に適合する事実を導き出すことが可能です。
エキスパートシステム
大量の既知情報を処理することで、専門家の判断をエミュレートする人工知能システム。

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