平成19年春期試験問題 午前問22

スーパーコンピュータの特徴として,適切なものはどれか。

  • 処理装置内の演算器で一度に扱えるビット数を非常に大きくして,文字処理列の性能向上を図っている。
  • 大容量の磁気ディスク装置と仮想記憶技術を用いることによって,非常に大きなメモリ空間を実現し,性能向上を図っている。
  • 特定の応用分野に特化したハードウェア回路を個別に用意し,目的に応じて組み合わせることによって,性能向上を図っている。
  • ベクトル命令を備えたプロセッサを数個~数十個,又はマイクロプロセッサを数百~数千個結合することによって,性能向上を図っている。
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分野:テクノロジ系
中分類:システム構成要素
小分類:システムの構成
解説
スーパーコンピュータ(Super Computer)は、システムの中に数十個から数十万個のプロセッサを搭載することで、膨大な計算量を要する科学技術計算や3DCG計算などを短時間で高速に処理するためのコンピュータです。一般的に複雑であるベクトル演算や行列演算などを高速で処理するためのアレイプロセッサ(ベクトルプロセッサ)を持ち、高度なパイプライン制御で計算を同時並行的に行うことで高速処理を実現しています。
天気予報、物理的シミュレーション、量子力学などの高度で膨大な量の演算が必要となる分野で使用されています。
  • 現在のスーパーコンピュータの設計では、処理ビット数を増加させるのではなく多数のCPUを並列につなぐことで処理速度を高速化しています。(256ビットCPUが1つと64ビットCPUが4つは同等の性能となります)
  • スーパーコンピュータは補助記憶容量ではなく「主記憶」の容量を大幅に増加させることで性能向上を図っています。
  • スーパーコンピュータは汎用的な目的で設計されるため、用途によって組合せを変えたりしません。
  • 正しい。

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