平成19年春期試験問題 午前問23

仮想記憶のページの置換えアルゴリズムの一つであるFIFOの特徴のうち,適切なものはどれか。

  • LRUアルゴリズムより置き換えるページを決定する処理に時間がかかる。
  • LRUアルゴリズムよりもページフォールトの回数が少なくなる。
  • ある種のページ参照列に対して,割当て主記憶量を増やすと,かえってページフォールトの回数が増加する。
  • ページサイズを小さくすると,ページフォールトの回数が減る。
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分野:テクノロジ系
中分類:ソフトウェア
小分類:オペレーティングシステム
解説
FIFO(First-in First-out)は、置き換え対象の中に最も古くから存在するページを追い出す"先入れ先出し"のアルゴリズムです。
  • 単純に最も古いページを置き換え対象とするだけなのでLRUよりも高速です。
  • FIFOではLRUと異なりページごとの使用頻度が考慮されない(使用頻度の高いページもページアウトする)ため、一般にページフォールトの回数は多くなります。
  • 正しい。FIFOにはある種のページアクセス順序に対して主記憶のページ枠を増やすとかえってページフォールトの回数が増えてしまう「Beladyの例外」という現象が存在します。
  • ページ数が増加するので、入替えの頻度は高くなります。

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