平成19年春期試験問題 午前問24

仮想記憶システムにおいて主記憶の容量が十分でない場合,プログラムの多重度を増加させるとシステムのオーバーヘッドが増加し,アプリケーションのプロセッサ使用率が減少する状態を表すものはどれか。

  • スラッシング
  • フラグメンテーション
  • ページング
  • ボトルネック
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分野:テクノロジ系
中分類:ソフトウェア
小分類:オペレーティングシステム
解説
仮想記憶システムにおいて主記憶の容量が十分でない場合にプログラムの多重度が増加すると、ページング処理が多発します。このようにシステムのオーバーヘッドが増加したことによりアプリケーションのCPU使用率が減少し、処理速度が遅くなる状態をスラッシング(Thrashing)といいます。
  • 正しい。スラッシングは、ページング処理の多発により処理効率が著しく低下する現象です。
  • フラグメンテーションは、主記憶や補助記憶装置の記憶領域の中に使用されない領域の断片が多く存在した状態になる現象です。連続したメモリ領域を確保しにくくなるのでアクセス効率が低下します。
  • ページングは、仮想記憶管理方式の一つで仮想アドレス空間と主記憶空間を「ページ」と呼ばれる固定長の区画に分割し、このページ単位で主記憶と補助記憶装置のアドレス変換を行う方式です。
  • ボトルネックとは、処理性能や通信性能の向上を阻む支障となっている要素のことです。

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