応用情報技術者 試験情報＆徹底解説

設問3(2)についての、解説をお願いいたします。

下線⑤の直前にある「この案に関して」の「この案」を確認します。

データファイルの移行体制は，作業の効率性・専門性を高める観点から，Z社のSEだけによる専任体制とすることがZ社から提案された。当該SEはオフコンからサーバへの移行に関する知識をもつ単純移行の経験者であった。

効率性を重視するあまり、「単純移行の経験者だけ」という役不足になっています。一般に、要件定義、運用テスト、移行などの工程は、利用部門の参画が必須ですが、この体制に利用部門がアサインされていないことが、ここで引っかかります。

そうすると、解答に「利用部門を参画させる」という骨格が必要だとわかりますが、応用情報の場合、問題文の記述をなるべくそのまま流用するのが無難ですから、次の記述から解答を作るのがいいです。

Y理事は，各生協のシステム利用部門から店舗業務に精通した要員をシステム再構築のプロジェクトに参画させるので，要員のスキルに適した作業を担当させてほしいとX理事に要請した。

したがって、「各生協のシステム利用部門から店舗業務に精通した要員を参画させる」となります。IPAの解答例は、少しだけ用語と表現が違いますが、これで十分です。

理解しました。
どうもありがとうございました。