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応用情報技術者とはどのような試験なのか、合格者に求められる役割、試験の歴史などを解説します。

応用情報技術者とは

応用情報技術者とは、独立行政法人「情報処理推進機構」(IPA)が主催し、経済産業大臣が認定する国家試験「情報処理技術者試験」の12ある区分の中の一つです。平成19年に発表された新試験制度の概要の中で共通キャリア・スキルフレームワーク(レベル1〜4)のレベル3に位置付けられていて、ITエンジニアとして応用的な知識・技能を有することを国が合格者に対して証明する試験です。

平成21年4月に情報処理技術者試験制度の大幅改正が行われ、この時に旧ソフトウェア開発技術者の後継試験として、新たに試験区分に追加されました。"応用"情報というだけあって、IT業界への登竜門として人気のある"基本"情報技術者試験の上位に位置付けられています。新試験制度に移行してから数年が経過したことで試験名が定着してきた感がありますし、ソフトウェア開発技術者の後継試験ということで、これからも多くの企業や教育機関で取得が推奨されていくことは間違いありません。

この試験区分の歴史は長く、前身としては昭和44年から平成12年まで行われていた第一種情報処理技術者試験、平成12年から平成20年まで行われていたソフトウェア開発技術者試験があり、これらの試験の略称「一種」や「ソフ開」などでこの試験区分の名前を呼ぶ人もいます。

応用情報技術者の対象者像

1.対象者像

応用情報技術者の試験要綱には対象像として、「高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」というように記載されています。

基本情報技術者がITの基本的知識・技能を有するかを問う試験であり、主に学生や新人を対象にしていたことに対して、応用情報技術者ではある程度の業務経験を積み、IT技術や企業活動に対するに関する深い知識を持つに至った者を対象としてます。受験者の平均年齢29〜30才であることからも、業務経験5〜6年ほどの中堅のプログラマーやシステムエンジニアが受験者の中心であることがわかります。

2.役割と業務

「基本戦略立案又はITソリューション・製品・サービスを実現する業務に従事し、独力で次のいずれかの役割を果たす。」と定義されており、その役割とは、

  1. 需要者(企業経営、社会システム)が直面する課題に対して、情報技術を活用した戦略を立案する。
  2. システムの設計・開発を行い、又は汎用製品の最適組合せ(インテグレーション)によって、信頼性・生産性の高いシステムを構築する。また、その安定的な運用サービスを実現する。

応用情報技術者上位者の方針を理解し、自ら技術的問題を解決する、またはプロジェクトマネージャの下で現状を把握し目的の達成のための工程や品質などの管理を行うなどグループの中で中心的な役割を果たす存在です。

3.期待される技術水準

1.情報技術を活用した戦略立案に関し、担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。
  1. 経営戦略・情報戦略の策定に際して、経営者の方針を理解し、経営を取り巻く外部環境を正確に捉え、動向や事例を収集できる。
  2. 経営戦略・情報戦略の評価に際して、定められたモニタリング指標に基づき、差異分析などを行える。
  3. 提案活動に際して、提案討議に参加し、提案書の一部を作成できる。
2.システムの設計・開発・運用に関し、担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。
  1. アーキテクチャの設計において、システムに対する要求を整理し適用できる技術の調査が行える。
  2. 運用管理チーム、オペレーションチーム、サービスデスクチームなどのメンバとして、担当分野におけるサービス提供と安定稼働の確保が行える。
  3. プロジェクトメンバとして、プロジェクトマネージャ(リーダ)の下でスコープ、予算、工程、品質などの管理ができる。
  4. 情報システム、ネットワーク、データベース、組込みシステムなどの設計・開発・運用・保守において、上位者の方針を理解し、自ら技術的問題を解決できる。

この試験の前身であるソフトウェア開発技術者がソフトウェアの開発に重点を置いた出題範囲であったのに対して、応用情報技術者では5つの人材像(ストラテジスト・システムアーキテクト・サービスマネージャ・プロジェクトマネージャ・テクニカルスペシャリスト)を対象としています。 出題範囲もこの5つの人材像を対象とすることになるため、これまでのテクノロジ系に加えてマネジメント系・ストラテジ系分野までと広範囲にわたっていることが特徴です。

応用情報技術者試験の歴史

昭和45年
情報処理技術者認定制度の法制化に伴い、第一種情報処理技術者試験として創設される。
平成13年
新試験制度への移行に伴い、試験名称が「ソフトウェア開発技術者試験」に改定される。
平成21年
新試験制度への移行に伴い、試験名称が「応用情報技術者試験」に改定され、試験範囲にマネジメント系・ストラテジ系の分野が大幅追加される。その後現在に至る。

試験区分の略称は「AP」

情報処理技術者試験には各試験区分ごとにアルファベット2文字の略称が付けられています。ITパスポートは『IP』、基本情報技術者は『FE』といった具合です。
そして今からあなたが受験しようとしている応用情報技術者は『AP』です。
これは試験名称を英訳した時の 『Applied Information Technology Engineer Examination』 からきていて"Applied"は「応用された, 実際に適用された」という意味を持っています。(ちなみにソフ開は『SW』: Software Design & Development Engineer Examinationでした)

当サイトURLのドメイン『http://www.ap-siken.com』も、応用情報技術者試験を表わす"ap"を冠しています。さて、応用情報技術者について大まかに説明しましたが、試験制度の概要、難易度、合格率などの情報については当サイトのコンテンツに記事ごとまとめてあるので参考にしてください。

応用情報技術者試験は

  • 経済産業省主催の国家試験
  • ITSSレベル3
  • プロジェクトの中核をなす存在に
  • 試験区分は「AP」
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