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応用情報技術者令和3年秋期 午前問11
午前問11
表に示す仕様の磁気ディスク装置において,1,000バイトのデータの読取りに要する平均時間は何ミリ秒か。ここで,コントローラの処理時間は平均シーク時間に含まれるものとする。

- [この問題の出題歴]
- 基本情報技術者 H22秋期 問14
分類
テクノロジ系 » コンピュータ構成要素 » 入出力装置
正解
ア
解説
磁気ディスク装置のデータ読取りに要する時間を正しく計算するには、以下の関係式を覚えておく必要があります。
データ読取りに要する時間=平均シーク時間+平均回転待ち時間+データ転送時間
平均回転待ち時間は、1回転に要する時間の半分なので、
1分÷6,000回転÷2
=60,000ミリ秒÷6,000回転÷2
=5ミリ秒
転送速度10Mバイト/秒において1,000バイトのデータ転送速度は、
1,000バイト÷10Mバイト=0.1ミリ秒
以上より、データ読取りに要する時間は、
10+5+0.1=15.1ミリ秒
したがって「ア」が正解となります。
情報処理技術者試験で磁気ディスク装置のアクセス時間が出題される場合、回転数は4800、5400、6000、7200とほぼ決まった値で出題されます。基準となる6,000回転/分の場合の平均回転待ち時間を覚えておけばスムーズに計算することが可能です。
データ読取りに要する時間=平均シーク時間+平均回転待ち時間+データ転送時間
- 平均シーク時間(シークタイム)
- 磁気ディスクのヘッドが、目的のデータが保存されている位置まで移動するのにかかる時間の平均
- 平均回転待ち時間(サーチタイム)
- ヘッドの移動が完了した後、読み出すレコードの先頭が磁気ヘッドの位置まで磁気ディスクが回転してくるのを待つ時間の平均。ディスクが1回転するのにかかる時間の半分が平均回転待ち時間となる
- データ転送時間
- 目的のデータを読み出すのに要する時間
平均回転待ち時間は、1回転に要する時間の半分なので、
1分÷6,000回転÷2
=60,000ミリ秒÷6,000回転÷2
=5ミリ秒
転送速度10Mバイト/秒において1,000バイトのデータ転送速度は、
1,000バイト÷10Mバイト=0.1ミリ秒
以上より、データ読取りに要する時間は、
10+5+0.1=15.1ミリ秒
したがって「ア」が正解となります。
情報処理技術者試験で磁気ディスク装置のアクセス時間が出題される場合、回転数は4800、5400、6000、7200とほぼ決まった値で出題されます。基準となる6,000回転/分の場合の平均回転待ち時間を覚えておけばスムーズに計算することが可能です。
