応用情報技術者令和3年春期 午前問51

問51

JIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引)によれば,プロジェクトマネジメントのプロセスのうち,計画のプロセス群に属するプロセスはどれか。
  • スコープの定義
  • 品質保証の遂行
  • プロジェクト憲章の作成
  • プロジェクトチームの編成
  • [出題歴]
  • 基本情報技術者 H28秋期 問51

分類

マネジメント系 » プロジェクトマネジメント » プロジェクトマネジメント

正解

解説

JIS Q 21500は、PMBOKをベースにしたISO規格"ISO 21500"のJIS規格です。プロジェクトマネジメントに関するいくつかの用語を定義するとともに、プロジェクトマネジメントの全体像、PMBOK第6版まででお馴染みの5つのプロセス群(立上げ、計画、実行、管理、終結)、10つの対象群で行うべき作業の大枠を規定しています。

計画のプロセス群は、スコープ、スケジュール、コスト等の各対象群ごとに計画の詳細を作成するプロセスの集まりで、いわゆる"○○マネジメント計画の作成"で実施すべき作業が含まれます。JIS Q 21500によれば、計画のプロセス群では対象群ごとに以下の作業を実施することとされています。
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選択肢のうち計画のプロセス群に属するプロセスは、「ア」の"スコープの定義"が適切です。
  • 正しい。"スコープの定義"は、プロジェクトの最終状態を定義することによって、目標、成果物、要求事項及び境界を含むプロジェクト・スコープの明確さを達成することを目的とするプロセスで、計画のプロセス群に属しています。
  • "品質保証の遂行"は、確定したプロジェクトの目標、品質要求事項及び規格を満たしそうかどうかを明らかにし、不満足なパフォーマンスの原因及びそれを取り除くための方法を特定することを目的とするプロセスで、実行のプロセス群に属しています。
  • "プロジェクト憲章の作成"は、プロジェクトを正式に許可する文書であるプロジェクト憲章を作成することを目的とするプロセスで、立上げのプロセス群に属しています。
  • "プロジェクトチームの編成"は、プロジェクトの完遂に必要な人的資源を得ることを目的とするプロセスで、立上げのプロセス群に属しています。
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