ソフトウェア開発技術者平成19年春期 午前問71

問71

暗号方式の特徴のうち,適切なものはどれか。
  • 共通鍵暗号方式では,送信側と受信側で異なった鍵を用いるので,鍵の機密性が高い。
  • 共通鍵暗号方式では,通信相手ごとに異なった鍵を用いると,通信相手が多くなるに従って,鍵管理の手間が増える。
  • 公開鍵暗号方式で通信文を暗号化して内容を秘密にした通信をするときには,復号鍵を公開することによって,鍵管理の手間を減らす。
  • 公開鍵暗号方式では,署名に用いる鍵は公開しても構わない。

分類

テクノロジ系 » セキュリティ » 情報セキュリティ

正解

解説

  • 共通鍵暗号方式では、"共通鍵"の名前が表すように送信側と受信側で同じ鍵を使用します。異なる鍵を使うのは公開鍵暗号方式の特徴です。
  • 正しい。n人が相互に暗号化通信を行う場合、共通鍵暗号方式で必要となる鍵数は「n×(n-1)÷2」個、公開鍵暗号方式では「2n」個です。もし100人が相互に通信を行う場合、共通鍵暗号方式では「100×99÷2=4,950」、公開鍵暗号方式では「2×100=200」なので、鍵の生成・配布・保管といった管理に係る手間は、公開鍵暗号方式と比べて共通鍵暗号方式のほうが大きいです。
  • 公開鍵暗号方式による暗号化通信では、暗号化には公開鍵を使用し、復号には秘密鍵を使用します。暗号化鍵は誰でも使用できるように公開し、復号鍵は受信者自身が秘密として管理する必要があります。
  • デジタル署名では、送信者の秘密鍵を使用して署名を作成します。署名作成に用いる鍵=秘密鍵なので、公開してはいけません。
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