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応用情報技術者平成23年特別 午前問72
問72
通信機能及び他の機器の管理機能をもつ高機能型の電力メーターであるスマートメーターを導入する目的として,当てはまらないものはどれか。
- 自動検針が可能になり,検針作業の効率向上につながる。
- 停電時に補助電源として一定時間電力を供給し続けることができる。
- 電力需要制御が可能になり,ピーク電力を制御することができる。
- 電力消費の見える化によって,電力需要の平準化につながる。
- [出題歴]
- 基本情報技術者 H27秋期 問74
分類
ストラテジ系 » ビジネスインダストリ » 民生機器
正解
イ
解説
スマートメーターは、通信機能を有し、電力の使用量を定期的に電力会社へ遠隔報告することができる電力メーター(電力量計)です。検針作業のコストダウンになるほか、家電製品と通信を行うことにより家庭内の電力を最適に制御するなどの仕組みが検討されています。また、利用者にとっては現在の電力使用量をリアルタイムで知ることができるメリットもあります。
デジタル機器の通信能力や演算能力を活用することによって電力需要を自律的に調整し、省エネとコスト削減及び信頼性と透明性の向上を目指した新しい電力網をスマートグリッドといいます。スマートグリッドの構築には、スマートメーターの普及が絶対条件であり、現在、欧米諸国の間で盗電対策,または自然エネルギーによる発電量の不安定さを補う目的でスマートメーターの普及が進められています。
本設問は当てはまらないものを選択する問題なので、4つのうち「誤っている記述」が正解となります。
デジタル機器の通信能力や演算能力を活用することによって電力需要を自律的に調整し、省エネとコスト削減及び信頼性と透明性の向上を目指した新しい電力網をスマートグリッドといいます。スマートグリッドの構築には、スマートメーターの普及が絶対条件であり、現在、欧米諸国の間で盗電対策,または自然エネルギーによる発電量の不安定さを補う目的でスマートメーターの普及が進められています。
本設問は当てはまらないものを選択する問題なので、4つのうち「誤っている記述」が正解となります。
- スマートメーターは通信機能を備え、計量データを自動収集できます。現地訪問なしで遠隔検針が実施できるため、電力会社が行う検針作業の省力化が期待できます。これは正しい説明です。
- 誤った説明なので正解です。スマートメーターは通信・制御機能を有していませんが、UPSのような蓄電機能はもちません。
- スマートメーターとスマートグリッドがつながることによって、需要側と提供側が連携して電力需要制御(ピーク制御など)を行うことができます。これは正しい説明です。
- スマートメーターと家庭内表示器やアプリ、ポータルサイトが連携することで、利用者に対して時間帯別の使用量・料金見込みを提示することができます(電力の見える化)。電力使用量をリアルタイムで把握可能になることで節電意識が高まり、電力消費の削減や機器運転の見直しをするきっかけとなります。これは正しい説明です。