応用情報技術者平成29年春期 午前問9

問9

プロセッサの省電力技術の一つであるパワーゲーティングの説明として,適切なものはどれか。
  • 仕事量に応じて,プロセッサへ供給する電源電圧やクロック周波数を変える。
  • 動作していない回路ブロックへのクロックを停止する。
  • 動作していない回路への電源を遮断する。
  • マルチコアプロセッサにおいて,使用していないコアの消費電力枠を,動作しているコアに割り当てる。

分類

テクノロジ系 » コンピュータ構成要素 » プロセッサ

正解

解説

パワーゲーティングは、動作していない回路ブロックに対する電源供給を物理的に遮断することで、半導体の静的電力を大幅に削減する低消費電力技術です。

微細化が進む現代の半導体では、電源OFFの状態でも回路の素子からわずかに電気が漏れてしまう現象(リーク電流)が、電力消費を考えるうえでの課題となっています。パワーゲーティングは、これらの非アクティブな回路ブロックを物理的に電源から切り離すことでリーク電流を大幅に削減し、システム全体の消費電力低減を実現します。

類似技術としてクロックゲーティングが挙げられます。クロックゲーティングは、不要なブロックへのクロック供給を停止することでスイッチング電力を削減する手法です。

したがって「ウ」の説明が適切です。
  • DVFS(Dynamic Voltage and Frequency Scaling)の説明です。Intel SpeedStep、AMD PowerNow!がDVFSの実装例となります。
  • クロックゲーティングの説明です。
  • 正しい。パワーゲーティングの説明です。
  • ターボブーストの説明です。
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