応用情報技術者平成24年春期 午前問19

問19

あるクライアントサーバシステムにおいて,クライアントから要求された1件の検索を処理するために,サーバで平均100万命令が実行される。1件の検索につき,ネットワーク内で転送されるデータは,平均2×105バイトである。このサーバの性能は100MIPSであり,ネットワークの転送速度は,8×107ビット/秒である。このシステムにおいて,1秒間に処理できる検索要求は何件か。ここで,処理できる件数は,サーバとネットワークの処理能力だけで決まるものとする。また,1バイトは8ビットとする。
  • 50
  • 100
  • 200
  • 400
  • [出題歴]
  • 応用情報技術者 R4秋期 問15
  • 応用情報技術者 H22春期 問17
  • 応用情報技術者 H26春期 問14
  • 応用情報技術者 H31春期 問15
  • ソフトウェア開発技術者 H17秋期 問31

分類

テクノロジ系 » システム構成要素 » システムの評価指標

正解

解説

サーバの処理能力とネットワークの処理能力に切り分けて考えます。

【サーバの処理能力】
1件の検索につき平均100万命令が実行され、サーバの処理能力は100MIPSである

1MIPSは1秒間に命令を100万回を実行できる能力なので、100MIPSのサーバは1秒間に100件の検索要求を処理できます。

【ネットワークの処理能力】
1件の検索につき平均2×105バイトが転送され、ネットワークの転送速度は8×107ビットである

単位をバイトにそろえると、ネットワークの転送速度は 8×107[ビット/秒]=1×107[バイト/秒]、1件当たりの転送データ量は 2×105[バイト] です。よって、1秒間に転送できる件数は、

 1×1072×1051×1022100250件

以上を整理すると、サーバでは1秒間に100件の検索要求を処理できますが、ネットワークでは1秒間に50件分のデータ転送が上限です。ネットワークの転送速度がボトルネックとなるため、このシステムが1秒間に処理できる検索要求は最大50件となります。
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