応用情報技術者平成30年春期 午前問13

問13

PCをシンクライアント端末として利用する際の特徴として,適切なものはどれか。
  • アプリケーションに加えてデータもクライアント端末にインストールされるので,効率的に利用できるが,PCの盗難などによる情報の漏えいリスクがある。
  • クライアント端末にサーバ機能を導入して持ち運べるようにしたものであり,導入したサーバ機能をいつでも利用することができる。
  • クライアント端末の機器を交換する場合,アプリケーションやデータのインストール作業を軽減することができる。
  • 必要なアプリケーションをクライアント端末にインストールしているので,サーバに接続できない環境でも,アプリケーションを利用することができる。

分類

テクノロジ系 » システム構成要素 » システムの構成

正解

解説

シンクライアントは、ユーザーが使用する端末にデータやアプリケーションを持たせず、サーバに接続するための必要最小限のネットワーク機能や入出力用のGUIだけを装備させ、サーバ側で必要なデータ処理をするものを指します。シン(Thin)とは「薄い、少ない」の意味です。
シンクライアントシステムには、リモートアクセス型、ネットワーク型、画面転送型など様々な方式がありますが、いずれも端末にデータやアプリケーションを持たせないため、情報漏えいに対するセキュリティ対策になるほか、ファイルのバックアップ、OSやアプリケーションプログラムのアップデート(セキュリティホール対策版への更新)、ウィルススキャン、暗号化など、日常の運用をサーバ側で集中管理できる利点があります。

シンクライアント端末はデータとアプリケーションを持ちません。したがって「ウ」が適切な記述です。

※「ア」「イ」「エ」のようにデータやアプリケーションを持ち、データ処理を担う従来方式の端末は、シンクライアントとの対比的な意味合いで「リッチクライアント」と呼ばれることもあります。
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