応用情報技術者平成31年春期 午前問47

問47

フェールセーフの考えに基づいて設計したものはどれか。
  • 乾電池のプラスとマイナスを逆にすると,乾電池が装填できないようにする。
  • 交通管制システムが故障したときには,信号機に赤色が点灯するようにする。
  • ネットワークカードのコントローラーを二重化しておき,片方のコントローラーが故障しても運用できるようにする。
  • ハードディスクにRAID1を採用して,MTBFで示される信頼性が向上するようにする。

分類

テクノロジ系 » システム開発技術 » システム方式設計

正解

解説

フェールセーフ(Fail safe)は、システムの不具合や故障が発生したときに、安全を最優先に考えて動作を制御し、問題の影響をできるだけ小さく抑える設計方針のことです。次のような安全優先の設計方針がこれに該当します。
  • 工業用機械で進入禁止区域をセンサーで監視し、人や物の侵入を感知したときには機械を緊急停止する
  • 信号機が故障したとき、交差点内の信号機を全て赤信号にして侵入を止める
  • 電気回路に過電流が流れたときにはヒューズやブレーカが落ちる
したがって「イ」が正解です。
  • 誤操作をそもそも起こさせない設計なので、フールプルーフの考え方です。
  • 正しい。不確実な状態になった時に安全の確保を優先する設計なので、フェールセーフの考え方です。
  • 故障時も業務を継続するための設計なので、フォールトトレランスの考え方です。
  • RAID1はディスクミラーリングです。データの冗長化により可用性・耐障害性が向上するため、フォールトトレランスの考え方です。
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