応用情報技術者令和7年春期 午前問70

問70

フリーミアムの特徴はどれか。
  • Webサイト内の広告だけを収益源としているので,サービスの維持・拡大が困難である。
  • 全ての利用者に広く課金するモデルである。
  • 有料と無料の境界が明確になっていて,高度な機能や充実した内容など有料のサービスの優位性がはっきりしている。
  • 利用者ごとに掛かるコストが大きいので,少数の利用者が限定的に使うような場合にだけ,より高い効果が見込める。

分類

ストラテジ系 » ビジネスインダストリ » e-ビジネス

正解

解説

フリーミアムは、フリー(無料)とプレミアム(割増料金)を合わせた造語で、基本的なサービス・製品は無料で提供し、さらに高度な機能や特別な機能については料金を課金するビジネスモデルです。サービス・製品に触れる敷居を下げて、新規の顧客が入ってくる間口を広げる最大化戦略を採りつつ、有料戦略を組み合わせて利益を確保しようとするものです。

インターネットサービスにおけるビジネスモデルとしては一般的で、オンラインストレージ(基本は無料で利用可能だが、容量の追加や高機能には課金が必要)、動画・音楽配信系サービス(視聴は無料だが広告付き、有料で広告非表示等)、他にもSNS・コミュニケーションツール系、学習・開発・制作系のSaaSなど様々なサービスで見られる形態です。

当サイトは基本無料ですが、有料のメンバーシップ制度でメンバー向けに特別な機能を提供しているので、フリーミアムのビジネスモデルということになります。
  • フリーミアムは広告によるマネタイズに加え、有料利用者に対する直接的な課金も収益源とします。
  • フリーミアムは「無料+一部課金ユーザー」という構造が特徴です。大多数の利用者は無料で利用し、一部のユーザーが有料機能を購入する形となります。
  • 正しい。フリーミアムは無料版で基本的な利便性を提供しながら、さらなる付加価値を有料版で提供します。有料機能に十分な魅力があり、ユーザーに『利用したい』と思わせることが成功の鍵となります。
  • デジタルサービスはその特有の性質により、追加ユーザーが増加しても限界費用(ユーザー1人あたりの追加コスト)が極めて小さい点が特徴です。有料プランに移行するのは少数のユーザーに限られるため、多数の無料ユーザーを獲得することがフリーミアム戦略の前提となります。
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