ソフトウェア開発技術者平成16年春期 午前問5

問5

論理式P,Qがいずれも真であるとき,論理式Rの真偽にかかわらず真になる式はどれか。ここで," ̄"は否定,"∨"は論理和,"∧"は論理積,"→"は含意(真→偽となるときに限り結果が偽となる2項ブール演算)を表す。
  • ((P→Q)∧(Q→P))→R
  • ((P→Q)∨(Q→P))→(R→Q)
  • ((P→Q)∨(Q→P))→(Q→R)
  • ((P→Q)∧(Q→P))→R

分類

テクノロジ系 » 基礎理論 » 離散数学

正解

解説

P、Qに真を代入し、次の関係を利用して式を展開していきます。
  • 真→偽:偽
  • 真→真、偽→真、偽→偽:真
  •  ((真→真)∧(真→真))→R
    =(真∧真)→R
    =真→R

    Rが真であれば式の結果は真、Rが偽であれば式の結果は偽になるため誤りです。
  •  ((真→偽)∨(真→真))→(R→偽)
    =(偽∨真)→(R→偽)
    =真→(R→偽)

    「ア」と同様にRが真であれば式の結果は真、Rが偽であれば式の結果は偽になるため誤りです。
  •  ((真→偽)∨(真→偽))→(真→R)
    =(偽∨偽)→(真→R)
    =偽→(真→R)

    左辺が"偽"となるため、右辺の真偽に関わらず式全体の結果は常に真となります。したがって正解の式です。
  •  ((真→真)∧(真→偽))→R
    =(真∧真)→R
    =真→R

    「ア」と同じ式の形となるため誤りです。
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