応用情報技術者平成25年秋期 午前問4

問4

論理式P,Qがいずれも真であるとき,論理式Rの真偽にかかわらず真になる式はどれか。ここで," ̄"は否定,"∨"は論理和,"∧"は論理積,"→"は含意("真→偽"となるときに限り偽となる演算)を表す。
  • ((P→Q)∧(Q→P))→(R→Q)
  • ((P→Q)∧(Q→P))→(Q→R)
  • ((P→Q)∨(Q→P))→(R→Q)
  • ((P→Q)∨(Q→P))→(Q→R)

分類

テクノロジ系 » 基礎理論 » 離散数学

正解

解説

P、Qに真を代入し、次の関係を利用して式を展開していきます。
  • 真→偽:偽
  • 真→真、偽→真、偽→偽:真
  •  ((真→真)∧(真→真))→(R→)
    =((真→真)∧(真→真))→(R→偽)
    =(真∧真)→(R→偽)
    =真→(R→偽)
    • Rが真:"R→偽"は偽、式全体も"真→偽"で偽となります。
    • Rが偽:"R→偽"は真、式全体も"偽→真"でとなります。
  •  ((真→真)∧(真→))→(真→R)
    =((真→真)∧(真→偽))→(真→R)
    =(真∧真)→(真→R)
    =真→(真→R)
    • Rが真:"真→R"は真、式全体も"真→真"でとなります。
    • Rが偽:"真→R"は偽、式全体も"真→偽"で偽となります。
  •  ((真→)∨(真→真))→(R→)
    =((真→偽)∨(真→真))→(R→偽)
    =(偽∨真)→(R→偽)
    =真→(R→偽)

    「ア」と同じ式となるため誤りです。
  •  ((真→)∨(真→))→(真→R)
    =((真→偽)∨(真→偽))→(真→R)
    =(偽∨偽)→(真→R)
    =偽→(真→R)
    • Rが真:"真→R"は真、式全体も"偽→真"でとなります。
    • Rが偽:"真→R"は偽、式全体は"偽→偽"でとなります。
    左辺が"偽"となるため、右辺の真偽に関わらず式全体の結果は常に真となります。したがって正解の式です。
© 2010- 応用情報技術者試験ドットコム All Rights Reserved.

Pagetop