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応用情報技術者平成25年春期 午前問37
問37
暗号アルゴリズムの危殆(たい)化を説明したものはどれか。
- 外国の輸出規制によって,十分な強度をもつ暗号アルゴリズムを実装した製品が利用できなくなること
- 鍵の不適切な管理によって,鍵が漏えいする危険性が増すこと
- 計算能力の向上などによって,鍵の推定が可能になり,暗号の安全性が低下すること
- 最高性能のコンピュータを用い,膨大な時間やコストを掛けて暗号強度をより確実なものにすること
分類
テクノロジ系 » セキュリティ » セキュリティ技術評価
正解
ウ
解説
暗号アルゴリズムの危殆化とは、技術の進歩によってコンピュータの計算性能が向上し、暗号鍵が現実的な時間で推定可能となることで、暗号アルゴリズムの安全性が低下する状況を指します。
RSAの素因数分解問題、エルガマル暗号の離散対数問題のように、多くの暗号アルゴリズムやハッシュ関数はその解読に膨大な計算量が必要であることを安全性の根拠としています。実際にその計算ができる現実的な可能性が生じたとき、暗号の安全性が損なわれることになります。
実際に2010年には、次の5つの暗号アルゴリズムが安全性低下の理由で米国政府標準暗号から削除されています。
RSAの素因数分解問題、エルガマル暗号の離散対数問題のように、多くの暗号アルゴリズムやハッシュ関数はその解読に膨大な計算量が必要であることを安全性の根拠としています。実際にその計算ができる現実的な可能性が生じたとき、暗号の安全性が損なわれることになります。
実際に2010年には、次の5つの暗号アルゴリズムが安全性低下の理由で米国政府標準暗号から削除されています。
- 2-key Triple DES
- 鍵長1,024ビットのRSA
- 鍵長1,024ビットのDSA
- 鍵長160ビットのECDSA
- ハッシュ関数 SHA-1