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応用情報技術者平成21年秋期 午前問51
問51
期間10日のプロジェクトを5日目の終了時にアーンドバリュー分析したところ,表のとおりであった。現在のコスト効率が今後も続く場合,完成時総コスト見積り(EAC)は何万円か。
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- [出題歴]
- 応用情報技術者 R4春期 問51
- 応用情報技術者 H29春期 問51
- 応用情報技術者 H31春期 問52
分類
マネジメント系 » プロジェクトマネジメント » プロジェクトの時間
正解
エ
解説
アーンドバリュー分析(EVM:Earned Value Management)は、プロジェクトにおける作業を金銭の価値に置き換えて定量的に実績管理をする進捗管理手法で、PV,EV,ACという3つの指標を用いることが特徴です。
完成時総コスト見積り(EAC:Estimate At Completion)は、完了済作業に要した総コスト(AC)に残作業に要するコスト(ETC:Estimate To Complete)を足した、プロジェクト終了時の総コストの予測値です。
設問の事例では、5日目終了時点で、EV(完了済み作業に対する予算)40万円の作業に対してAC(実コスト)60万円となっていて、プロジェクト予算の1.5倍の実コストが発生しています。このため現状のコスト効率が完成時まで続くならば、完成時総コスト見積り(EAC)は表にある完成時総予算100万円の1.5倍である150万円になると見込めます。よって「エ」が正解です。
なお、EVMには完成時総コスト見積り(EAC)を求める公式があるため、厳密にはこれに従って計算します。
完成時総コスト見積り(EAC)=AC+ETC
残作業のコスト見積り(ETC)=(BAC-EV)÷CPI
コスト効率指数(CPI)=EV÷AC
設問では、BAC=100万円、EV=40万円、AC=60万円なので、
BAC=100万円
CPI=EV÷AC=40÷60=2/3
ETC=(100-40)÷2/3=90万円
EAC=60+90=150万円
また、この設問の事例のように現時点までのコスト効率がプロジェクト終了まで続くのであれば、「EAC=BAC÷CPI」で単純に求められるので、
CPI=40÷60=2/3
EAC=100÷2/3=150万円
- PV(Planned Value)
- プロジェクト開始当初、現時点までに計画されていた作業に対する予算
- EV(Earned Value)
- 現時点までに完了した作業に割り当てられていた予算
- AC(Actual Cost)
- 現時点までに完了した作業に対して実際に投入した総コスト
完成時総コスト見積り(EAC:Estimate At Completion)は、完了済作業に要した総コスト(AC)に残作業に要するコスト(ETC:Estimate To Complete)を足した、プロジェクト終了時の総コストの予測値です。
設問の事例では、5日目終了時点で、EV(完了済み作業に対する予算)40万円の作業に対してAC(実コスト)60万円となっていて、プロジェクト予算の1.5倍の実コストが発生しています。このため現状のコスト効率が完成時まで続くならば、完成時総コスト見積り(EAC)は表にある完成時総予算100万円の1.5倍である150万円になると見込めます。よって「エ」が正解です。
なお、EVMには完成時総コスト見積り(EAC)を求める公式があるため、厳密にはこれに従って計算します。
完成時総コスト見積り(EAC)=AC+ETC
残作業のコスト見積り(ETC)=(BAC-EV)÷CPI
コスト効率指数(CPI)=EV÷AC
設問では、BAC=100万円、EV=40万円、AC=60万円なので、
BAC=100万円
CPI=EV÷AC=40÷60=2/3
ETC=(100-40)÷2/3=90万円
EAC=60+90=150万円
また、この設問の事例のように現時点までのコスト効率がプロジェクト終了まで続くのであれば、「EAC=BAC÷CPI」で単純に求められるので、
CPI=40÷60=2/3
EAC=100÷2/3=150万円